資格を取るべきなのか専門学校生としての経験をもとに考えてみた
最近Twitterでは基本情報やらITパスポートやら資格についての話がよく見受けられます。
資格をかなり重要視している専門学校の、生徒だった経験から資格をとった方が良いのか、取らなくても良いのか、どのような心構えで取るべきなのかを個人的な考えで書いていこうと思います。
ここ最近で話に上がっている資格
(補足)
各資格について少しだけ補足しておきます。
ITパスポート
パソコンを扱う人なら分かっていた方が良い資格です。
基本情報技術者
プログラマはもちろんですが、ITに関係する人であればこの資格の内容はわかっておいた方が良いです。
ITパスポートの単純上位互換に近く、PCに関する話からマネジメント、金銭の話まで幅広く出題されます。 とりあえずこの資格の内容を理解していれば最低限IT人材と言えるかと思います。
応用情報技術者
しっかりとしたIT人材としてやっていくには最低限ここまで理解しておくべきだと思います。 資格としてはそれなりに面倒ですが、しっかりと理解すればさほど難しい資格ではありません。
資格自体が必須になるタイミング
資格を持っているということのみでフィルタリングされる場合があります。
例えばSIer系(?)でプロジェクトに配備される人の条件として、基本情報を持っている人が一定数必要である場合などがあります。 国のプロジェクトではこのようなフィルタリングをされる可能性が高いです。
また就職活動をする際に基本情報などの資格を持っていることが応募条件である場合もあります。
よく聞くのはこのくらいです。
Twitterでよく見る意見
賛成派
- 資格を持っていることで一定の知識を担保できる
- 取っておいて損はない
否定派
- 資格勉強しかできない頭でっかちが多い
- 資格を取るくらいならプログラミングした方がいい
全体として
やはり賛否両論という感じです。
「知識ベースの資格には意味がないが、実用的なその他
に分類される資格には意味がある。」といった資格によって賛否が違う内容もよく見かけます。
資格で本当に知識を担保できるのか?
資格を取るためには一定以上の勉強をしなければいけません。 となればもちろんその資格分の知識は勉強したのでしょう。
ですが、資格を取ると言った時に、どの様に勉強をしているのでしょうか?
資格を取るためだけに勉強して、実際に取った後はほとんど忘れてしまっているなんてこともよく聞きます。 しかも実技はからっきしで頭でっかちでなおタチが悪いなんて人をよく見ますね。
こんな人が多い状態で本当に知識を担保できるのかというと少し疑問があります。
資格は必要ない
個人的は資格自体が必須になる場合以外で、資格は一切必要ないと思っています。
なぜか?
わざと過激な言い方をします。
資格を取るためだけに勉強した知識などほとんど覚えている人はおらず、それで頭でっかちになってしまうのであれば取らない方がマシだと思うからです。 そしてそんな勉強は時間の無駄です。 それこそプログラミングをしていた方が時間の有効活用になります。
資格の有用性
それでも資格には一定の有用性があります。
資格を取るためだけに勉強して知識がほとんど抜けていたとしても、その資格を取るために努力した事実はなくならないのです。 その資格が難しいものであるほど、その人はそれだけの努力をしたのです。
それだけ努力ができる人だと認識できる一点においては非常に有用だと思います。
私が資格の学習をする理由
ここまで資格を否定しておいてなんですが、私は資格の学習をすることには賛成します。 私自身ITパスポート〜応用情報まで取得していますし、ネットワークスペシャリストも受けていました(後4点で落ちましたけど!)。
ここで一番言いたいことは、「ただ資格を取るために勉強する行為にはほぼ意味がないが、知識を習得するために学習しそのゴールとして資格取得を目指すことには大いなる意味がある」と言うことです。
専門学校なんてのは特にそうでしたが、資格を取らせることを大きな目標にしています。 なぜなら資格取得率が重要であることと、資格によるフィルタリングを通り抜け就活を有利にするためと、資格を取ることで少しでも知識を覚えさせたいからです。
しかし専門学校にいる人はもちろん、資格を取るためだけに勉強する人のなんと多いことか。 それでは資格のために勉強したことはほとんど血肉にならないじゃないか。
私はゲームでも称号を無駄に集めたがる性格なので、そう言う理由で資格が取りたいとも思っています。 なので資格を取りたいと思うことはなんら問題ありません。
その資格を取るときの学習姿勢が一番重要なのです。 その姿勢を間違えなければ学習した全ての内容が血肉となり、得た知識が技術の向上に直結します。
まとめ
何度でも言いたいです。
資格を取ることでも資格の得点を取ることでもなく、己の研鑽のために学習をしてほしい。