「超一流になるのは才能か努力か?」を読んで己の限界を越えよう
この書は人々が才能と呼ぶ生まれ持った資質と全面から闘い、己の道を切り開くための本だ。
- 作者:エリクソン,アンダース,プール,ロバート
- 発売日: 2016/07/29
- メディア: 単行本
対象読者
プレイヤー、教育者、親、己の才能の無さに苦しめられる者
言うなれば全ての人だ
結論
才能とは誰かに決められるものでも、遺伝子によって生まれた時から決まっているものでもない。
才能とは自ら創り出すものだ。
努力すること
心から強く念じ、努力しさえすれば、目標を達成できる。
これは間違っている。
目標を達成するには目的を明確にし、自らを向上させる為にもっとも効果がある方法を考え、絶えず自らに挑戦を挑み続けることが重要だ。 これらは目的ある練習、また限界的練習などと言う練習法の原則の一部だ。
目的ある練習、限界的練習について
これらにはそれぞれ複数の原則がある。 詳しい話は実際に書を読んでもらいたいが、一部をまとめる。
- 集中して行う
- 明確な目標を持つ
- フィードバックが不可欠
- 居心地のいい領域から飛び出すことが必要
トッププレイヤーとは?
トッププレイヤーとは誰よりも努力する人だ。 そしてただ努力するだけではない。 目的ある練習、限界的練習、それに加えて多くの要素が必要だ。
例えばこの本に出てくるバイオリニストの話だ。
将来傑出したプレイヤーとなるバイオリニストの卵(書ではSランクとされる)は、18才の音楽学校時代までには2万時間〜2万5千時間程度の練習を積んでいる。 これより一段劣るがそれでも素晴らしいバイオリニストの卵(Aランク)は1万5千時間〜2万時間程度の練習を積んでいる。 このAランクとSランクの差がただの才能と言い切れる根拠はあるだろうか?
いや、無い。 あるのは膨大で有益な練習の差だ。
年齢は関係あるのか?
残念ながら子供の頃の方が同じ訓練でも成長率が高い場合が多い、という事実はある。 およそ子供の脳の方が変化に柔軟で適応力が高いからだろう。
しかし書には、30歳にしてゴルフのど素人がプロゴルファーとして全米プロゴルフ協会のツアーに参加できるよう訓練する話や、69歳で空手を始めて黒帯を目指す話なども書かれている。 最近では定年をゆうに超えた方がスマホアプリを作りリリースしたなどの話もよく聞く。
年齢を理由に夢を諦める必要はないのだ。 大抵の場合はまだまだ道が開かれている。
まとめ
練習に膨大な時間を費やさなければ、並外れた能力は手に入らない。 そして才能とは生まれ持つものではなく、後天的に身に付けるものだと分かった。
恐らく多くの人は己の才能に悩んだことがあるのでは無いだろうか。 私もその一人だ。 だがもう諦める必要などない。 自分の道は自分で創れると書から学んだのだ。
「夢を追いかけない理由などない 」 。限界的練習は 、絶対に自分には手が届かないと思っていたさまざまな可能性への扉を開いてくれる 。その扉を開けようじゃないか 。